鉄粉除去剤おすすめ10選｜デメリットや最強商品は？コーティング車向けも

車のボディ表面に付着するザラザラが気になった経験はありませんか。ザラザラは車の表面に鉄粉が付着しているのが原因です。そのまま放っておくと徐々に酸化してサビついたり、洗車時に擦れたりして傷の原因になる場合もあります。

また、鉄粉汚れを放置したままにしておくと徐々にぶつぶつとした凸凹ができて錆びつき、見た目も悪くなります。しかし、鉄粉除去剤を使ってメンテナンスすれば簡単に落とすのが可能です。ツルツルのボディに仕上げられるので、愛車を長く美しく維持するための対策にもなります。

この記事では、鉄粉除去剤の成分や特徴・使い方・デメリット・スプレータイプなどの選び方・自作の可否などをご紹介します。さらに、記事後半ではコーティング車向けの最強おすすめ鉄粉除去剤10選についてもご紹介するので、車のボディについたザラザラに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

鉄粉が車体に付着する要因はさまざまですが、主に車のブレーキダストだったり、近くに鉄道が走っている環境に車を駐車したりするのが原因として挙げられます。ブレーキダストは車を運転すると必ず発生して空中に舞うため、車が行き交うような交通状況下であればその影響は避けられません。

また、製鉄所・鉄工所・造船所などの鉄を扱うような工場のある町に居住している場合にも鉄粉が付着しやすくなります。

鉄粉といった金属酸化物が付着した車のボディを放置し続ければ、長期間にわたって雨(水)や空気(酸素)にそのままさらされ続けられます。雨風にさらされた鉄粉はやがて徐々に酸化していき、サビとして結合した状態で塗装部分に入り込みます。サビになると簡単には落とせなくなる上、見た目も悪くなってしまうのです。

鉄粉除去剤が鉄粉を除去できる理由は、薬剤と鉄が化学反応を起こすためです。この化学反応によって、薬剤が鉄を付着面から分離させるので擦らずに除去できます。通常、水や洗剤などの洗車では鉄粉までを除去できず、車体表面にそのまま残ってしまいがちです。そのため、鉄粉除去のためのお手入れを年に2〜3回程度のペースで定期的に行うのをおすすめします。

車にコーティング剤を施していた場合であっても鉄粉除去剤は使用可能です。車のメンテナンスとして鉄粉除去剤を使って定期的にお手入れするのは必要不可欠です。ただし、鉄粉除去剤の中にはコーティング済みの車には使用できないものがあるので注意が必要です。

そのため、コーティング剤との相性次第では変色といったトラブルが起こらないとも限りません。鉄粉除去剤を選ぶ際には、事前によく確認した上で適切なものを選ぶようにしてください。

鉄粉を予防できる対策は2つあります。1つはボディ表面をコーティングする方法です。コーティングを施すと車体の塗装が保護されるので、鉄粉が塗装内部に侵入しにくくなります。ただし、鉄粉の車体への付着自体は防げないため定期的なお手入れは必要です。

また、車本体にカバーをかけておくのもおすすめします。カバーをかけると駐車中に車体につく鉄粉を防げるので、鉄粉予防として有効な手段です。

液体のスプレータイプの鉄粉除去剤は最もメジャーであり手軽に使える除去剤です。使い方はとても簡単で、車体の表面にまんべんなくスプレーし時間を置いてから水で流します。スプレーしてしばらくすると液体がだんだんと紫色に変化しますが、これはスプレーの液剤と鉄が化学反応を起こしているためです。

この紫色が鉄汚れが浮き上がった合図となるので、その後に水でよく洗い流せば終了です。しかし、表面を触ってザラつきが残る場合、鉄粉が固着している可能性があるため何度か繰り返すか、他の除去法を試す必要があります。

液体タイプは、原液をマイクロファイバークロスにそのまま染み込ませて使います。薬液が鉄と反応して化学変化を起こし、鉄汚れを除去する点ではスプレータイプと同じです。薬剤が高濃度なため除去力が高いのが特徴で、固着して取りにくくなった鉄粉除去に適しています。

ただし、効果が高い分価格も張ってしまうのがデメリットです。車体が大きな車や広範囲の頑固な汚れに使用する際には、2〜3倍に希釈して使いましょう。また、使用時に鼻をつくような強い臭いが生じる場合があるので、臭いに敏感な方は注意が必要です。

狭い範囲のしつこい汚れには、粘土タイプの鉄粉除去剤を使うのをおすすめします。粘土で直接こすって鉄粉を落とすので、特に落ちやすいアイテムです。ただし、こすりすぎるとボディを傷める可能性があるので要注意です。スプレー・シャンプーなど他のアイテムと併用する方法もあります。

除去剤ではありませんが、付着した鉄粉を除去するアイテムとして粘土タイプ・スポンジタイプ・クロスタイプがあります。粘土タイプは、洗車後の車体表面に水を流しながら滑らせるようにして使用します。このとき、水を流さない状態でそのまま使うと擦れて傷が入りやすくなるので、必ず流水下で作業を行いましょう。

また、スポンジタイプも洗車後に使うアイテムで、使い方も粘土タイプと同様に水を流して滑らせながら使用します。クロスタイプは一般的にラバークロス・クレイタオルとも呼ばれており、それぞれゴムや粘土がクロス状に加工されたものです。使い方は同じで、洗車後に水で濡らた状態で使用します。

車を洗う際に、鉄粉除去作用がある成分を含むカーシャンプーもおすすめです。このカーシャンプーを使用すると、手軽に汚れや鉄粉を落とせます。ただし、除去効果は比較的弱く、コーティングまで洗い流してしまう可能性があるため、注意が必要です。

カーシャンプーに慣れていない方は、スタンダードなシャンプーから試すと失敗しません。また、洗車と同時に車をコーティングすることも検討してみてください。

鉄粉除去剤を選ぶ際には車体で使われている塗装の色についても注意しければいけません。鉄粉除去剤で使われている薬剤によっては、車体に使われている塗装と反応してしまい変色を引き起こしたり塗装が剥がれたりする可能性があります。そのため、鉄粉除去剤を選ぶ際には、使用されている薬剤が車体に使われている塗装に使用できるかどうかをしっかり確認してください。

鉄粉除去剤にはボディのみに使えるものやホイール専用として売られているものがあります。除去剤がボディ用とホイール用とに分けられているのには理由があります。それは、それぞれの使用箇所の素材に適した成分を配合して効率よく鉄粉を除去するためです。しかし、車全体の鉄粉除去を1度に済ませたいのであれば、どちらにも使える両用タイプを購入しましょう。

鉄粉除去剤は、コスパで選ぶのもおすすめです。鉄粉が付着しやすい環境を通行したり駐車する機会が多い場合は、必然的に鉄粉除去を頻繁に行う必要があるので、業務用の大容量商品がいいです。また、短時間で終わらせたい場合は、最強の除去力を誇るプロ仕様の商品を選びましょう。

さらに、高濃度タイプの商品を選べば汚れに応じて濃度を自由に変えられるので、こちらもおすすめです。何を重視するのかによって商品を選びましょう。

車の鉄粉除去法を探している方の中には、鉄粉除去剤の自作を考える方がいます。しかし、鉄粉除去剤の自作は危険な行為なのでやめましょう。自己流で不適切な成分を誤って入れてしまうと、かえって腐食させてしまう可能性があります。そのため、車の鉄粉を除去する際は必ず市販されている鉄粉除去剤を使用してください。

鉄粉除去剤の使い方には、いくつか留意するポイントがあります。まずは、車体に水をかけ、ボディの汚れをしっかりと落としましょう。そして、その濡れたままの状態で鉄粉除去剤を使って丁寧に鉄粉を落としていき、最後には通常の洗車を行ってください。また、スポンジやクロスに鉄粉が残っていないかも必ず確認してから行うのもポイントです。

鉄粉除去剤を使ったメンテナンスは、愛車をより美しく維持・保管するには非常に有効なアイテムです。ぜひ鉄粉除去剤を使った愛車メンテナンスの知識を取り入れて活用し、気持ちのいいカーライフを送りましょう。