フロントガラスの凍結防止カバーおすすめ7選｜霜よけのデメリットは？100均にある？

寒い季節になると車のフロントガラスに霜が降り、凍結してしまう場合があります。解氷スプレーで解凍はできますが、いざ発進したい時にすぐに車を動かせないとなるとストレスですよね。寒い中でスプレーをかけて氷を削る作業を強いられるのも苦痛です。

解氷する手間を省きたい方には、凍結防止カバーの使用がおすすめです。フロントガラスカバーとも呼ばれ、フロントガラスに取り付けておくと凍らないので、霜よけにも効果があります。1分程で取外しできるので、忙しい朝にも最適です。夏場にも遮光カバーとして利用できるタイプも多く、車にひとつ常備しておくと便利です。

そこでこの記事では、凍結防止カバーを選ぶコツやメリット・デメリット、おすすめの商品7選を紹介します。手作りやダイソーなど100均の代用品についても触れるので、ぜひ参考にしてください。

新聞紙・段ボール・バスタオルなど、ご家庭にあるものでも霜対策は可能です。その他、使わなくなった毛布や、梱包に使われる緩衝材（プチプチ）にも同様の効果があります。

凍結防止カバーのようにフロントガラスに取り付けることは想定されていないので、風に飛ばされないようワイパーやドアに挟むなど、風対策は必須です。また、緩衝材を使用する場合は、気泡が入った凸面をフロントガラス側に設置すると効果が高まります。

代用品を使う最大のメリットは費用が抑えられるところです。カー用品としてフロントガラス専用に販売されている「凍結防止カバー」を購入すると、最低でも￥1,000～ほど費用がかかります。家庭にあるものや100均でまかなえるならお得感がありますね。

見た目の悪さが気になる方には、代用品はおすすめできません。さらに本来の使い道とは異なるため、サイズや固定方法のカスタマイズが必要です。

耐久性も凍結防止カバーと比較すると、妥協せざるを得ません。新聞紙といった紙類やタオルは水を含みやすいので、繰り返し使用できないことに加え、取外した後に廃棄する手間が発生するのはデメリットです。

凍結防止シートはオートバックスのようなカー用品店で購入できますが、100均のアイテムを利用しての霜対策も可能です。凍結防止カバーの代用品としては、ブルーシート・アルミシート・バイク用カバーなどが代表格。新聞やダンボールよりも耐久性があるので、繰り返し使えのがメリットです。

ただし、フロントガラスのサイズに合わせて加工が必要な場合があります。また、風に飛ばされないよう固定方法を考えなくてはなりません。

前日に凍結防止カバーを正しく設置しておけば、翌朝フロントガラスが凍結していることはほとんどありません。解凍作業そのものが必要なくなるので、車に乗りたい時に速やかに発進できるのが最大のメリットです。

凍結防止カバーはフロントガラスに取り付けるために設計されているので取り外しが簡単です。磁石や紐で取り付けるタイプや、ドアに挟みこむ耳が付いているタイプなど形はさまざまで、どれも1分ほどで着脱できます。フロントガラスの形状に沿ったデザインにより、隙間ができづらく効果的な霜対策が可能です。

外観の美しさも魅力です。代用品ではどうしても"手作り感"が全面に出てしまい、取って付けたような印象をなかなか避けられません。

凍結防止カバーなら、フロントガラスの形状にしっかりフィットするので、スタイリッシュな印象を与えてくれます。色や素材も豊富なので、ぜひ機能面も合わせて好みのアイテムを探してください。

2014年にJAFにより、凍結防止カバーの効果が実証されました。同じクルマを3台用意し、それぞれのフロントガラスに「対策なし」「撥水剤を塗布」「カバーをかける」状態をつくり、夕方∼翌朝まで駐車して凍結具合を比較するといった実験です。

凍結防止策として最も効果があったのは、カバーをかけた車でした。対策なしの車は、完全にガラス全面が凍結しました。撥水材もやや効果はありましたが、すぐに溶ける程度に凍結は確認されました。対して、カバーをかけた車は全く凍結しませんでした。凍結防止カバーの効力が証明されました。

デメリットといえば、凍結防止カバーを取り付け・取り外しをしなければならないところです。雨が降った場合は濡れてしまいます。取り付け作業は地味に面倒な作業ではありますが、これで凍結を防げるのなら多少の手間は仕方ありません。

最も大切なのがサイズです。フロントガラスとカバーのサイズが合っていないと、正しい効果を得られません。たとえば軽自動車用のカバーは約139×103cm、大型SUV・ミニバン用は約148×106cm程度です。

フロントガラスのサイズに目安はあるものの、メーカーによってもサイズが異なります。ご自身の車をメジャーで測定するのが最も確実です。隙間ができると効果が薄れてしまうので、「大は小を兼ねる」という考え方はやめましょう。

凍結防止カバーの固定方法は、以下の3タイプが主流です。

• ドアに挟んで装着
• ドアミラーに引っ掛けて装着
• ホイールに引っ掛けて装着

着脱の手軽さを重視するなら、ドアミラーやホイールに引っ掛けるタイプをおすすめします。盗難を防止には、カバーをドアに挟んで固定できるタイプが最適です。ただし、あまり厚めのカバーだと、ドアに挟んだ時に隙間から水が入ってきてしまう場合があります。

凍結防止カバーには、夏場に遮光カバーとして使えるアイテムも豊富です。その中でも「UVカット機能」が付いたものは、特に遮光性に優れています。カバーをかけておけば、車内の日焼けも防げます。

フロントガラスカバーの値段は安ければ1,000円、高くても10,000円程度です。使用頻度が少ないのであれば安価なものでも十分ですが、寒冷地であったり通年使用することを想定したりする場合は、機能性・耐久性を優先して選ぶのをおすすめします。

霜対策のほかにもプラスの機能に注目すると、より快適な使用感が得られます。たとえば、「収納袋」が付属したものです。使用後の濡れてしまったカバーも、収納袋に入れてしまえば周囲を濡らさずにすみます。また、急な雨に備えて「撥水加工」されたものを選ぶと便利です。

中には、反射材を用いたタイプもあります。夜間に反射材が光るので、吹雪いているときのように視界が悪くても、車の位置が分かりやすく衝突防止にも役立ちます。

フロントガラスが凍結してしまった場合は暖機運転、もしくはぬるま湯をかける・ヘラで氷を取るといった要領で対処しましょう。熱湯やワイパーで氷を除去しようとすると、フロントガラスが割れるリスクがあります。事前に凍結防止シートを付けるか、撥水スプレーを塗布しておくと手間を減らせるので覚えておきましょう。

凍結防止はフロントガラスだけでなく、サイドミラーも忘れないようにしましょう。車を降りるとき、サイドミラーを格納する方もいると思います。もし凍結していると、サイドミラーが開かない可能性があります。自動の場合は特に、ドアの解錠とともにミラーのモーターが故障する恐れがあります。

凍結しそうな気温のときは、サイドミラーカバーをかけておくか、解氷スプレーをかけておき、ドアミラーを格納しないようにしましょう。

冬場は蛇口も凍結してしまいます。ここでは、時間やお金をかけずにできる屋外の蛇口の凍結防止策を紹介します。

• 水道管にタオルを巻き付け、ビニールテープでぐるぐると巻き付ける
• 100均にある緩衝材(プチプチ）・ビニールひも・保冷バッグを用意する。水道管に緩衝材を上からかぶせて、その上から保冷バッグをかぶせる。ビニールひもで縛って飛んでいかないようにする。
• 夜間に水を少しずつ出しておく
• 水道管に水道凍結防止ヒーターを巻き付け、その上から保温テープで巻き付ける。さらに上からパイプカバーをかぶせる。

どれも簡単作業ですが、家にあるものや100均材料でできます。寒冷地など寒さが厳しい場所では、凍結防止ヒーターが便利です。ぜひ参考にしてください。

凍結防止カバーを利用することで、凍結のわずらわしさから解放されるだけでなく、風や紫外線からも愛車を守ってくれます。ぜひこの記事を参考に、愛車にピッタリの凍結防止カバーを見つけてください。